作業着で襟立てはOK?作業着の襟を立てる意味ってあるのかを考えてみた

最近ではあまり見なくなりましたが、ファッションとしてポロシャツ等の洋服で、襟を立てて着こなしている人達を見掛けることがあります。ファッションなので、人それぞれで良いとは思います。しかし、ファッションなのかわかりませんが、工事現場でも作業着の襟立てをしている作業員を目にした事もあります。

作業着で襟立て?作業着で襟を立てるのはファッションなのか、それとも何か他に意味があるのかを考えてみました。

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ファッションとしての襟立ての過去

日本では過去に、ポロシャツ等で襟を立てるというファッションが流行していて、ゴルフやテニス等のポロシャツでプレーするスポーツでは、普通によく見かける光景でした。更には、サッカー等のユニフォームでも襟付きが流行し、襟を立ててプレーする一流選手が見受けられた時代もありました。

勿論スポーツ選手だけではなく、街を歩くとそこらじゅうに、ポロシャツやYシャツの襟を立て歩く、ファッショナブルな老若男女で溢れ返っていたこと思い出します。とにかく、襟があったら立てる!という時代だったと思います。

昔はよく、「襟立てないの?」とか「襟立てた方がオシャレだよ」等々言っていた人がいました。昔よく見たフェッションでは、トレーナーやセーターの中に、襟付きのポロシャツやYシャツを着て、襟をビョンと誇らしげに立てている人を多く見ました。

見渡す限り襟が立っていた時代でしたが、この襟立ては徐々に人々から忘れ去られてしまったのです。

ファッションとしての襟立ての現在

最近では冬のコートで襟を立て、寒さを凌いでいる人を見ることがあるくらいで、ファッションというより寒さを凌ぐ為に、襟を立てても違和感がない着こなしの時だけ、洋服の襟を立てているという印象があります。現在では、初めから襟を立てて着る為に作られたシャツだから襟を立てるのであって、襟があったら立てる!という人は少ないような気がします。

そして、襟立てはダサいと指摘されること多いですが、指摘された人の言い訳を聞くと「寒いから」や「日焼けしたくないから」と言う人が多いです。これはこれで明確な理由があるにも係わらず、ダサいと言われてしまうのも現状です。

冬に寒さを凌ぐならマフラーがありますので、冬はマフラーを首に巻き防寒出来ます。しかし、暑い夏に首の日焼けを防ぐには何もありません。ハイネックシャツは熱くて着たくありませんし、タオルを巻く?って、タオルを巻く方が襟を立てるよりダサいような気がします。

結局、熱い夏に首の日焼けを防ぐには、襟を立てて外出するしかない、ということになると思います。しかしそれでも、襟を立てるのはダサいという人は後を絶ちません。現在ではファッションというより、身を守る為に襟を立てている人も多くいる、と理解しなければいけないのかもしれません。

作業着での襟立てファッション

ファションとして、作業着でも襟立てをしていた作業員を、工事現場等で見掛けることが多いです。シャツの色も派手な物を着こなし、立てたシャツの襟で長めの襟足押し上げた、長い金髪や茶髪の作業員が多くいた時代もありました。

当時は、ロン毛で派手な色づかいな出で立ちの作業員が多くいました。現在でも、作業着の色づかいこそ落ち着いてはいますが、やはり襟を立て作業してる人は多く見られます。今も昔も、作業着でもファッションを気にして、シャツの襟立てをしている作業員は多いということです。

その為、工事現場等では襟の立ち具合を気にする作業員が多く見られました。打ち合わせをしている時も、作業中に手が空いた時も、休憩時間にもアチラコチラで皆、襟の立ち具合を気にしている光景が広がっていたことを憶えています。

勿論誰も注意はしません、だって注意する側の人の襟もしっかりピョンと立ち誇っていましたので‥。しかし、この襟足を伸ばし、作業服の襟の立ち具合を気にする現場も、徐々にさま変わりしていく事になります。

作業着での襟立ての意味

工事現場等での作業員にとって、作業着での襟立てはファッションの為だけではない理由があります。例えば、汗が流れ落ちない為に首にタオルを巻きます。この時、タオルが機械や工具等に巻き込まれないよう襟を立て、タオルを覆い安全に作業出来るように気配りをしています。

そして、夏の工事現場等は高温になるので、熱中症を防ぐため襟を立て直射日光を防ぎ、冬は襟を立て防寒の役目を果たしています。更に、作業着で作業中に肌が露出してしまうのは顔と首だけなので、溶接作業やグラインダー作業の際は、顔は保護具を使い首は襟を立て火花から肌を守ります。

作業着の襟立ては、着る人によってはファッションという要素も多くあるかもしれません。しかし、ほとんどの場合は体を保護する安全の為に、作業着の襟を立てるということが多いというわけです。その為、作業内容にもよりますが、作業着の襟は丈夫で破れ難く燃え難い、という物が多く、襟という部位でも体を外部から守るという作りになっています。

工事現場等で作業着の襟立てをする意味は、単にファッションだけではなく、十分で必要な意味があるということです。

同じ作業着でも襟を立てる意味がない人は立てていない

過去の工事現場では皆一様に立てていた作業着の襟ですが、今では襟を立てる意味がない人は立てていません。例えば現場監督等の建設会社の人達です。建設会社の人達も作業着を着ていますが、今では絶対に襟を立てている人なんかいません。

襟を立てるような服でもありませんし、襟を立てる場面や作業もしません。なので、建設会社の人達は工事現場で作業着を着ていても、襟立てをすることはないというわけです。今のこのご時世では、現場監督が襟を立てていると「不真面目に見える」や「安全意識が足りない」等と、指摘されてしまいます。

襟を立てるのと安全は関係ないように感じますが、工事現場では服装の乱れは非安全行動と見られてしまいます。昔は、ファッションの意味合いで襟立てを意識していた時代でしたが、現在では、ファッションというよりも意味があるのか、ということで襟を立てるということが多くなっているのだと思います。

現場監督は作業をしませんので、襟を立てる意味が無い。作業員は作業着の襟を立てることによって、身を守ることが出来るので意味が有る。ということだと思います。襟を立てている人を見ても、何か意味があるんだろうなぁ、と考えてみれば、単にダサいや流行ってない等と考える必要が無くなると思います。

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